【本】「広域指定」/安東能明

「広域指定」安東能明

「撃てない警官」「出署せず」「伴連れ」に続く、柴崎警部シリーズの4作目。夜寝る前に1話だけ読むかと手に取ったのだが、なかなか終わらない上にどんどん面白くなって困った。明日もあるのでと無理やり切り上げて就寝するも、翌日にはもう読み終えてしまった。・・・これまで短編集だったのに、4作目はまさかの丸々1冊長編だった。

長編大作となっても間延びするような感じも無く、最後まで夢中になって読めた。「出署せず」からの坂元署長、「伴連れ」からの高野などの主要な人物のキャラクターも際立っていて、全てはこの話のために用意されたものだったのかと思えるぐらい作りこまれていて、確実にこれまでの作品よりも一番面白い。

自らの思惑とは裏腹に “現場” に翻弄される柴崎、そして自身も気づいていない類稀な捜査能力によって “現場” の人間にどんどん頼られているという展開はもはやワンパターンだが心地よい。

次の作品「総力捜査」は短編・長編のどちらだろうか。いずれにせよこのシリーズは間違いなく面白い。本当に楽しみ。

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