【本】「銀行総務特命」/池井戸潤

「銀行総務特命」池井戸潤

メガバンク・帝都銀行にて、行内で起きた様々なトラブルを総務部特命の男が解決していくミステリー。半沢直樹シリーズや花咲舞シリーズよりも前で、本の帯には花咲舞シリーズのモデルになったとか書いてあったような気がする。だとすると話中の唐木怜あたりが花咲舞のモデルになるだろうか(ちなみに自分のイメージする唐木怜は「花咲舞が黙ってない 」の表紙の絵そのものだったりする)

「漏洩」「煉瓦のよう」「官能銀行」「灰の数だけ」「ストーカー」「特命対特命」「稟議遅延」「ペイオフの罠」どれをとってもなかなか面白い話だった。半沢や花咲は大体敵と対峙する話が多いが、こちらは犯人を挙げるような話もあり、バラエティに富んでいると思う。

「官能銀行」の妖艶さ(池井戸潤エロ小説もイケるんじゃね?)や「特命対特命」の痛快な逆転劇はたまらないし、そして唐木の魅力が光る「ペイオフの罠」、とても“花咲舞”ぽくて面白い。これまで銀行モノしか読んでないけど、どの本のどの話もあまり被る事無く新しい面白さがある。この人はホントにすごい。