【本】「株価暴落」/池井戸潤

「株価暴落」池井戸潤

去年からずっと、池井戸潤の銀行を舞台にした作品ばかり読んでいるがこれもその一つ。再生支援中の企業が爆破テロのターゲットにされ破綻も懸念される中、追加支援か支援打ち切りかを迫られる銀行。行内でも熱い戦いが繰り広げられる様子は唸るほど面白く、またまた一気読みしてしまった。

中小企業が少額の融資も受けられず次々に倒産していく中、どうして大企業だけが再建計画だの再生だのと手厚く支援されるのかというのは確かに不合理な点ではあるし、かといって支援から手を引くとその波及効果―――下請け・取引先など関連会社の倒産や路頭に迷う社員などの影響も計り知れない。主人公は義に沿って打ち切りを決めたし、実際それが正しいのだけど、本当のところはどうするのが一番良いのだろう。なかなか考えさせられる内容だった。

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